株価指数先物【引け後】 四半期末に伴うリバランスが中心だが、底堅さがみられる局面ではショートカバーの動き

大阪9月限
日経225先物 33190 +10 (+0.03%)
TOPIX先物 2287.0 -4.0 (-0.17%)

日経225先物(9月限)は、前日比10円高の3万3190円で取引を終了。寄り付きは3万3070円とシカゴ日経平均先物清算値(3万3180円)を下回って始まった。前日の時間外取引で買われていたマイクロン・テクノロジー<MU>が下落した影響により、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角に売りが先行したこともあり、3万2900円まで下落幅を広げる場面が見られた。売り一巡後は3万3000円を挟んだ狭いレンジでの推移を継続。後場は取引開始直後に付けた3万2950円をボトムにリバウンドが強まり、終盤にかけて上昇に転じ、一時3万3220円まで買われる場面もあった。

前場中盤辺りから、マイクロン・テクノロジー<MU>の下落を嫌気して売られた東京エレクトロン <8035> [東証P]が下げ幅を縮めたほか、アドバンテスト <6857> [東証P]はプラスに転じるなど底堅さが見られたため、先物市場でもショートカバーに向かわせたようである。四半期末に伴うリバランスの影響が警戒された一方で、先回り的にショートを積み上げていたポジションのカバーの動きもあったとみられる。

ただし、3万3000円処での底堅さが意識された一方で、リバランス中心のなかで積極的なトレードは限られており、ボリンジャーバンドの+1σに上値を抑えられた形状だった。来週もパッシブ型ETFの決算を控えているため、分配金捻出のための売り需要が観測されている。押し目待ち狙いの買いは控えているとみられるが、底堅さがみられる局面では早めのカバーが入りやすいだろう。

NT倍率は先物中心限月で14.51倍に上昇した。朝方は14.42倍まで低下したものの、値がさハイテク株の底堅い値動きもあって、前場終盤にかけて切り返す動きとなった。ただし、25日線に上値を抑えられている形状であるため、ここからのNTロングでのスプレッド狙いは入りづらいところであろう。

手口面では、日経225先物はゴールドマン証券が1500枚、バークレイズ証券が689枚、モルガンMUFG証券が359枚の買い越しに対して、ソシエテジェネラル証券が1469枚、ドイツ証券が1009枚、SMBC日興証券が431枚程度の売り越しだった。TOPIX先物はJPモルガン証券が4973枚、三菱UFJ証券が4923枚、UBS証券が2623枚、バークレイズ証券が1415枚の買い越しに対して、ビーオブエー証券が4723枚、ソシエテジェネラル証券が4367枚、ゴールドマン証券が3046枚の売り越しだった。