EUがAI法案可決 職場や学校での感情認識、求人応募者の選別での使用に制限

欧州議会はきょう、人工知能(AI)法案を可決した。これによりEUでは、急発展するAIを最も包括的に規制する法律が導入される。米国にはこれに相当する法規制はなく、EUの法案に盛り込まれた一連の規制が欧米諸国におけるAI管理を方向づける可能性がある。

同法案を巡っては、企業が行き過ぎだと懸念を示す一方、監督当局は十分に踏み込んでいないとの見方を示している。欧州委員会は声明で「欧州は今や信頼できるAIにおいて世界的な模範だ」と述べた。

具体的には職場や学校での感情認識技術へのAI利用を禁止し、求人応募者の選別といった重要な場面での使用も制限する。また、生成AIツールにも初めて制限が設けられる。