ダウ先物は下落 IT・ハイテク株軟調で本日も下げて始まりそうな気配=米国株

米株価指数先物(6月限)(NY時間08:43)(日本時間21:43)
ダウ先物 39029(-164.00 -0.42%)
S&P500 5170.25(-22.25 -0.43%)
ナスダック100先物 18192.00(-105.25 -0.58%)

米株価指数先物市場でダウ先物、ナスダック100とも下落。IT・ハイテク株中心に調整売りが続いているようだ。時間外で反発していたエヌビディア<NVDA>が再び下げに転じており、雰囲気を重くしている。先週末は5%超下落していた。ただ、大手銀からはAI関連は5年前に比べれば、まだ割安との声も出ていた。

市場は、明日の消費者物価指数(CPI)や木曜日の生産者物価指数(PPI)を待っている。3月20日にFOMCの結果が発表されるが、その前の最後の重要指標の1つとなる。

先週はパウエルFRB議長の議会証言、米雇用統計と重要イベントを通過したが、パウエル議長の証言は大方の予想通りに「年内利下げの意向ではあるものの、もう少しデータを確認したい」姿勢を強調していた。米雇用統計も落ち着きは示したものの、まだ力強かったことから、FRBのスタンスを追認する内容と捉えられたようだ。

ただ、それらのイベントを受けて米株式市場は高値警戒感からの売りの反応を見せていた。期末が接近していることも相まって、FOMC前にIT・ハイテク株中心にポジション調整が活発に出ているのかもしれない。

「今月のFOMCは据え置きが確実視されている。最近のインフレ指標の再上昇を考えると、FRBは少なくとも3カ月連続でコア・サービスインフレが低下するまで利下げを見送るだろう。早くても6月、サービスインフレが上昇を続ければ来年以降ということだ」とのコメントも出ていた。

ボーイング<BA>が時間外で下落。米司法省がアラスカ航空の737MAX9の機体吹き飛び事故について刑事捜査を開始したと伝わった。土曜日にウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が関係者の話として伝えた。アラスカ航空便の乗客と乗務員の何人かに捜査当局が接触したという。

天然ガス開発のエクイトランス・ミッドストリーム<ETRN>が時間外で上昇。同業のEQT<EQT>が買収することで合意した。全て株式交換での買収。

産業用ガスのリンデ<LIN>が時間外で上昇。ナスダックが先週末引け後に、同社をナスダック100の算出銘柄に採用すると発表した。スプランク<SPLK>が除外される。3月18日の折引き開始前から。

本日は引け後にオラクル<ORCL>が決算を発表する予定。

(NY時間08:53)(日本時間21:53)時間外
ボーイング<BA> 193.70(-4.79 -2.41%)
エクイトランス<ETRN> 11.75(+0.60 +5.38%)
リンデ<LIN> 472.30(+9.75 +2.11%)

アップル<AAPL> 171.68(+0.95 +0.56%)
マイクロソフト<MSFT> 403.34(-2.88 -0.71%)
アマゾン<AMZN> 174.33(-1.02 -0.58%)
アルファベット<GOOG> 136.48(+0.19 +0.14%)
テスラ<TSLA> 175.97(+0.63 +0.36%)
メタ<META> 497.88(-8.07 -1.60%)
エヌビディア<NVDA> 867.88(-7.40 -0.85%)
AMD<AMD> 202.62(-4.77 -2.30%)
イーライリリー<NVDA> 750.99(-11.15 -1.46%)