ダウ先物は109ドル高 押し目買い推奨の声も=米国株

米株価指数先物(3月限)(NY時間08:44)(日本時間22:44)
ダウ先物 38603(+109.00 +0.28%)
S&P500 5028.25(+10.25 +0.20%)
ナスダック100先物 17916.00(+35.00 +0.20%)

米株価指数先物市場、ダウ先物、ナスダック100、S&P500とも上昇している。米株式市場は米消費者物価指数(CPI)で受けた傷を迅速に回復させている。上昇トレンドが一旦終り、調整局面に入ったと見ている向きはいまのところ皆無のようだ。

ストラテジストからは押し目買いをすべきとの声も出ている。「前日の相場転換は、投資家がたった1つのデータで性急に結論を出すべきでないことを示した。ここ数日で明らかになったことは数字を鵜呑みにしないということ。過去40年間を考えれば、押し目を拾うことで利益を挙げることができる」と述べている。

別のストラテジストからは「ホットなインフレ指標はソフトランディングという、われわれの基本シナリオを変えるものではない。しかし、引き続きデータを注視しており、経済指標が好調を維持すれば、利下げ開始が遅れる可能性もある」との声も聞かれた。

なお、先ほど発表の1月の米小売売上高は前月比0.8%減少となり、予想を大きく下回った。米株式市場はポジティブな反応を見せている。

シスコシステムズ<CSCO>が前日引け後の決算を受け時間外で下落。ガイダンスを嫌気している模様。通期の売上高見通しを下方修正したほか、第3四半期は1株利益、売上高とも見通しが予想を下回った。同社は世界の従業員の約5%を削減する方針も示した。

農業機械のディア<DE>が時間外で下落。取引開始前に決算を発表し、農作物の価格下落により農家の設備購入資金が減少しているとして、通期純利益の見通しを下方修正した。また、通期の耕作機械の売上高見通しも下方修正している。

クラウド通信APIのトゥイリオ<TWLO>が時間外で下落。前日引け後に決算を発表し、第1四半期の売上高見通しが予想に届かなかったことに失望感が広がっている模様。

本日引け後の決算はアプライド・マテリアルズ<AMAT>が予定されている。

(NY時間08:54)(日本時間22:54)時間外
シスコシステムズ<CSCO> 48.22(-2.06 -4.10%)
ディア<DE> 371.90(-12.88 -3.35%)
トゥイリオ<TWLO> 64.15(-8.12 -11.24%)

アップル<AAPL> 182.98(-1.17 -0.64%)
マイクロソフト<MSFT> 410.29(+0.80 +0.20%)
アマゾン<AMZN> 170.56(-0.42 -0.25%)
アルファベット<GOOG> 144.63(-2.51 -1.71%)
テスラ<TSLA> 190.14(+1.43 +0.76%)
メタ<META> 474.42(+1.14 +0.24%)
AMD<AMD> 177.40(-1.30 -0.73%)
エヌビディア<NVDA> 736.25(-2.75 -0.37%)