プーチン大統領、トランプよりもバイデンが好ましい 経験豊富で予測しやすい

ロシアのプーチン大統領は、大統領在任中にクレムリンとの関係を厳しく追及された共和党のトランプ候補よりもバイデン候補のほうが次期米大統領に好ましいと語った。

「バイデン大統領はより経験豊富で、より予測しやすい。彼は昔ながらの政治家だ。しかし、われわれは米国民によって選ばれた指導者であれば、誰とでも協力する」と語った。

プーチン大統領の発言は、トランプ大統領の最近のNATO発言をめぐる国際的な論争や、ウクライナへの軍事支援を含む950億ドルの支援策をめぐる米民主・共和両党間の緊張の高まりに続くもの。

プーチン大統領は3月15日から17日にかけて行われる大統領選に立候補するが、1999年以来、首相や国家元首としてロシアを率いてきたため、今回も大統領の座を射止めるとの見方が強い。

プーチン大統領は、2021年にスイスのジュネーブで行われたバイデン大統領との会談について言及し、バイデン大統領から能力低下の兆候は見られなかったと述べた。「彼は時々ノートを覗き込んでいたが、率直に言って、私も同様に覗き込んでいた」と述べ、「バイデン大統領がヘリコプターから降りる時に頭をぶつけたという報告があったが、そうでない人がいるだろうか」と付け加えた。

半面、一見好意的なコメントにもかかわらずプーチン大統領は、バイデン大統領の政治には同意できないと強調し、現政権のやり方は最も有害で間違っているとも述べている。