豪ドル週間見通し:下げ渋りか、12月雇用統計に注目

■伸び悩み、インフレ緩和で豪ドル買い縮小

今週の豪ドル・円は伸び悩み。日本銀行による早期政策修正観測は後退し、リスク選好的な豪ドル買い・円売りが一時優勢となった。しかしながら、11月消費者物価指数の伸び率鈍化を受けて豪ドル買い・米ドル売りは縮小し、この影響で豪ドル・円の上値はやや重くなった。取引レンジ:96円15銭-97円80銭。

■下げ渋りか、12月雇用統計に注目

来週の豪ドル・円は下げ渋りか。豪準備銀行(中央銀行)の追加利上げ観測が後退するなか、12月雇用統計の発表が注目される。11月雇用統計では失業率は予想を上回り2カ月連続上昇となったが、求職者数の増加が背景とされ、追加利上げ観測の再燃につながった。一方、日本銀行の早期政策修正観測は後退しており、引き続き円売りに振れやすい面がある。

○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・18日:12月雇用統計(11月:失業率3.9%、雇用者数増減+6.15万人)

予想レンジ:95円50銭-98円50銭

《FA》