米10年債が5%なら絶好の買い場 利上げサイクルは終わった公算が大きいとの指摘

米国債利回りが再び急上昇しており、米10年債は5%の大台をうかがう動きを見せている。そのような中で米大手証券系の資産運用会社からは、10年債利回りが5%以上は投資家が参入する好機と指摘している。

現環境での5%突破はデュレーションの観点からポートフォリオに長期債を組み入れる絶好の水準になり、5%を突破すれば、オーバーシュートの範囲に入るだろうと述べている。

また、2年債と10年債の逆イールドはさらに縮小すると見ており、2年債と10年債のスプレッドは間違いなく、いずれプラスに戻るという。しかし、その時期はもう少し先になるだろうとも述べた。

さらに、FRBが利下げに踏み切るのは2024年末か25年初頭になるとの見方も示した。逆イールドの急速な解消とタームプレミアム上昇がFRBに代わって金融引き締めの仕事をしてくれた。そのため、利上げサイクルは終わった公算が大きいとも語った。