豪ドル週間見通し:伸び悩みか、利上げ終了の可能性高まる

■弱含み、中東情勢悪化でリスク回避の豪ドル売り強まる

今週の豪ドル・円は弱含み。米利上げ終了観測が浮上し、豪ドル買い・円売りの取引が一時活発となったが、イスラム組織ハマスの攻撃に対するイスラエルの応酬による戦闘激化を警戒して中東地域における地政学的リスクが高まり、リスク回避的な豪ドル売り・円買いが優勢となった。週後半は安全逃避的な豪ドル売り・米ドル買いも観測された。取引レンジ:94円05銭-95円83銭。

■伸び悩みか、利上げ終了の可能性高まる

来週の豪ドル・円は伸び悩みか。豪準備銀行(中央銀行)は、利上げの累積的な効果を見極めたいとの姿勢から、利上げ終了観測が強まりつつある。経済指標では9月雇用統計が注目される。豪準備銀行の見通しに沿うような結果だった場合、利上げ終了観測が強まる。

○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・17日:豪準備銀行10月理事会議事要旨
・19日:9月雇用統計(8月:失業率3.7%、雇用者数増減+6.49万人)

予想レンジ:93円00銭-95円00銭

《FA》