豪ドル週間見通し:弱含みか、次期総裁講演や小売・物価指標に注目

■米国株安一服で豪ドル買い強まる

今週の豪ドル・円は強含み。中国の1年物ローンプライムレートは0.10ポイントの引き下げにとどまり、失望感が広がったが、米国ジャクソンホール会議への米欧日の中央銀行総裁参加に向け、思惑的な円売りが勝った。その後、日本政府・日本銀行の円安けん制への警戒感から円売りは後退したが、米国の株安は週末前に一服したことを受けて豪ドル買い・円売りが観測され、対円レートは93円台後半まで戻した。取引レンジ:92円84銭-94円18銭。

■弱含みか、次期総裁講演や小売・物価指標に注目

来週の豪ドル・円は弱含みか。豪準備銀行(中央銀行)の次期総裁に任命されているブロック副総裁の講演が注目されそうだ。市場には、ブロック氏はハト派寄りとの見方があるもよう。また、7月小売売上高、7月消費者物価指数の発表もあり、小売売上高は前月からの下落傾向が続くのか、そして、消費者物価指数は3カ月連続で低下するのかが焦点となる。

○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・28日:7月小売売上高(6月:前月比-0.8%)
・29日:ブロック豪準備銀行副総裁(9/18総裁就任予定)講演
・30日:7月消費者物価指数(6月:前年比+5.4%)

予想レンジ:92円00銭-94円50銭

《FA》