【市場反応】米4-6月期GDP速報/新規失業保険申請件数など、予想上回りドル買い

米4-6月期国内総生産(GDP)速報値は前期比年率+2.4%と、予想外に1-3月期+2.0%から伸びが拡大した。昨年10-12月期以降で最大。同期個人消費速報値も前期比年率+1.6%と、1-3月期+4.2%から伸び鈍化も予想を上回った。同期価格指数は前期比+2.2%と、前期+4.1%から予想以上に伸びが鈍化し20年4-6月期以降3年ぶり低い伸びとなった。

米労働省が同時刻に発表した先週分新規失業保険申請件数は前週比7000件減の22.1万件と、前回から増加予想に反し減少し2月末以来の低水準となった。失業保険継続受給者数は169万人と、前回174.9万人から予想以上に減少し1月末以降で最低で労働市場の強さを再表明。

6月耐久財受注速報値は前月比+4.7%と、伸びは5月+1.8%から鈍化予想に反して拡大し、20年7月来で最大の伸びとなった。GDPの先行指標となる製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値は前月比0%と、伸びは5月+0.3%から予想以上に鈍化し、3月来で最低の伸び。

米6月卸売在庫速報値は前月比-0.3%と、5月0.0%から伸びが予想以上に鈍化し、4カ月連続のマイナスとなった。また、6月前渡商品貿易収支は-878億ドル。貿易赤字は5月919億ドルから拡大予想に反して縮小し、4-6月期の成長にプラスに寄与する。

予想を上回る結果を受けて米国債相場は下落。2年債利回りは4.89%まで上昇した。ドル買いも強まりドル・円は140円12銭から140円78銭まで上昇。ユーロ・ドルは1.1140ドルから1.1042ドルまで下落した。

【経済指標】
・米・4-6月期GDP速報値:前期比年率+2.4%(予想:+1.8%、1-3月期:+2.0%)
・米・4-6月期個人消費速報値:前期比年率+1.6%(予想:+1.3%、1-3月期:+4.2%)
・米・4-6月期価格指数速報値:前期比年率+2.2%(予想:+3.0%、1-3月期:+4.1%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:22.1万件(予想:23.5万件、前回:22.8万件)
・米・失業保険継続受給者数:169万人(予想:175.0万人、前回:174.9万人←175.4万人)
・米・6月耐久財受注速報値:前月比+4.7%(予想:+1.2%、5月:+1.8%)
・米・6月耐久財受注(輸送用機器除く)速報値:前月比+0.6%(予想:+0.1%、5月:+0.7%)
・米・6月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値:前月比0%(予想:+0.1%、5月:+0.3%)
・米・6月卸売在庫速報値:前月比-0.3%(予想:-0.1%、5月:0.0%)
・米・6月前渡商品貿易収支:-878億ドル(予想‐920億ドル、5月-919億ドル)

《KY》