ナスダック100のリバランス ウェート減の銘柄は短期的に圧迫の可能性も指摘される=米国株

前日の引け後にナスダックが、ナスダック100指数で異例のリバランスを実施すると発表した。ナスダック100は特定の大型IT・ハイテク株による指数への寄与度が過大になり過ぎており、マイクロソフト<MSFT>やアップル<AAPL>などの上位6銘柄のウエートで指数の50%を超えている。

今回の措置はその状況を修正したい意向と思われる。今月24日にも指数構成銘柄のウエート再配分を実施すると発表しており、詳細は週内にも示される予定。

ウェートが減らされそうな銘柄としては、上記2銘柄のほか、エヌビディア<NVDA>、アマゾン<AMZN>、テスラ<TSLA>、メタ・プラットフォームズ<META>、アルファベット<GOOG>が想定されている。

ナスダックの規定によれば、指数の最大構成銘柄群の割合が予め設定された基準値を超えた場合、特定の状況下で、特別なリバランスが実施される可能性があると記している。指数構成比率が4.5%以上を占める大型株の影響力が合計で48%を超えた場合、ウエートを減らすことができるという。

アナリストからは、プレーヤーが集中するリスクを軽減するのは良いことだが、修正の対象となった大手IT・ハイテク株は短期的に売り圧力にさらされる可能性があるとの指摘が出ている。2011年にも実施されたが、その時にウェートを減らされた銘柄は発表から実施までの間に、パフォーマンスが2-3%低下していたという。長期的なトレンドを崩すものではないが、短期的には凹ませる可能性があるとしている。

なお、いまのところ、時間外では想定される銘柄への影響は特に出ていないようだ。

(NY時間09:01) 時間外
アップル<AAPL> 189.54(+0.93 +0.49%)
マイクロソフト<MSFT> 332.18(+0.35 +0.11%)
アマゾン<AMZN> 127.95(+0.82 +0.65%)
アルファベット<GOOG> 117.05(+0.18 +0.15%)
テスラ<TSLA> 269.09(-0.52 -0.19%)
メタ・プラットフォームズ<META> 294.58(+0.48 +0.16%)
エヌビディア<NVDA> 423.35(+1.55 +0.37%)