ダウ先物は下落 米地銀のパックウェストのニュースで警戒感が再燃=米国株

米株価指数先物(6月限)(NY時間08:44)
ダウ先物 33430(-62.00 -0.19%)
S&P500 4097.25(-10.25 -0.25%)
ナスダック100先物 13089.25(-11.50 -0.09%)

米株価指数先物市場でダウ先物は下落。FRBが前日のFOMCで利上げ停止の可能性を示唆したにもかかわらず、株式市場の反応は冴えない。本日も米地銀株が雰囲気を圧迫している。

パックウェスト<PACW>が前日引け後に、「身売りを含めた一連の戦略的選択肢を検討している」と伝わったことで市場の警戒感が再燃しているようだ。複数の候補との協議を行っており、会社分割あるいは増資も検討しているという。また、ファースト・ホライゾン<FHN>がカナダの大手銀トロント・ドミニオン<TD>と、以前発表した130億ドル規模の合併契約を解消することで合意したと発表したも懸念を高めている。

市場からは、「FRBが利下げを行うまで米地銀に安息は訪れないだろう。金利をこれほど高いままにしておくとストレスが続く。非常に高い確率で、さらなる米地銀の破綻が起こると考えている」といったコメントも出ている。ただ、パウエル議長は前日の会見で、「インフレはそれほど早くは下がらないと考えている。利下げは適切ではない」と市場の期待を否定していた。

決算では、前日引け後に携帯用半導体のクアルコム<QCOM>が発表し、モバイル機器の需要が依然として低迷していることを示した。同社の決算を受けて、本日引け後に発表を予定しているアップル<AAPL>も時間外で軟調な値動きをしている。

本日の引け後の決算はアップル<AAPL>のほか、リフト<LYFT>などが予定。

(NY時間08:54) 時間外
パックウェスト<PACW> 4.00(-2.42 -37.69%)
ファースト・ホライゾン<FHN> 9.44(-5.61 -37.28%)
トロント・ドミニオン<TD> 60.74(+0.98 +1.64%)

アップル<AAPL> 165.08(-2.37 -1.42%)
マイクロソフト<MSFT> 305.59(+1.19 +0.39%)
アマゾン・ドット・コム<AMZN> 104.21(+0.56 +0.54%)
アルファベット<GOOG> 106.28(+0.16 +0.15%)
テスラ<TSLA> 162.87(+2.26 +1.41%)
メタ・プラットフォームズ<META> 237.59(+0.56 +0.24%)
AMD<AMD> 81.60(-0.02 -0.02%)
エヌビディア<NVDA> 276.90(-1.12 -0.40%)