<マーケット日報> 2024年5月24日

24日の市場は日経平均が2日ぶりに大幅反落。終値は前日比457円安の3万8646円だった。前日の米株大幅安の流れを受けて日経平均は開始早々に735円安(3万8367円)と大きく売り込まれたが、売りは先物に偏っており、一巡後は下値限定のトピックスに合わせて下げ幅を縮小した。昨日の上げが米エヌビディア絡みに特価した上げでその部分が早々に剥がれたような格好だ。一方、円相場が1ドル=157円台に入ったがこちらはほぼ材料視されることはなかった。

昨日の米国市場は強めの経済指標がかえってインフレ圧力の強さを想起させダウ平均は今年1番の下げとなった。この日発表された週間の失業保険申請件数が事前予想より減少。さらに5月の米購買担当者景気指数(PMI)も想定より上振れし、期待通りにインフレが沈静化しないとの懸念が広がった。折から主要3指数は過去最高値圏にあり、これをきっかけに目先筋の手じまい売りが膨らんでしまった。もっとも、ハイテク株の下げは限定的でナスダック指数の下げは軽微であった。

さて、東京市場は日経平均が昨日の上げを帳消しにするような下げとなりやや荒れた展開に。全て米国発の材料に振り回されており主体性のない上げ下げとなっている。ただ、日経平均のレンジとしては上値3万9000円台前半、下値は3万8000円台前半でほぼ固定されており結果的に大きな変化は見られない。来週は25日移動平均線(3万8295円)が上向きに転じより下値を支えてこよう。(ストック・データバンク 編集部)