<マーケット日報> 2024年5月10日

10日の市場は日経平均が3日ぶりに反発。終値は前日比155円高の3万8229円だった。前日の米国株が主要3指数揃って上昇したことから買い先行のスタート。日経平均は開始30分で670円も上げる場面を見せた。一方、週末ということで実需買いが鈍くそれ以降は小口の戻り売りに押される展開。ここ数日は上値にある25日移動平均線(3万8558円)が意識されて、同線を超えると売られるパターンを繰り返している。

昨日の米国市場は利下げ期待が進みダウ平均は7日続伸。4月1日以来の高値となった。ダウ平均の7連騰は昨年12月以来の記録。この日発表された週間の新規失業保険申請件数が事前予想を上回り雇用コストインフレの後退を市場は好感した。長期金利も低下し年後半の利下げ期待が広がっている。主要企業の足元の決算も好調で業績を素直に買う動きも続いている。ハイテク株の多いナスダック指数は長期金利の低下もあって3日ぶりに反発している。

さて、東京市場は米株高にサポートされながらもなかなか上値を伸ばし切れない窮屈な相場が続いている。今週の日経平均は上値25日移動平均線に遮られながら、下値は概ね75日移動平均線(3万8453円)辺りで下げ渋る狭いレンジ相場に。トピックスは週を通して25日移動平均線上で推移しており全体的に基調は安定しているが、出来高がやや減少気味で推進力の乏しさが表れている。(ストック・データバンク 編集部)