<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2024年5月10日

今週の日経平均終値は3万8229円で、前週末比6円安でした。

今週の日経平均は小幅ながらも3週ぶりに反落しました。直前に大きく下落した4月19日の週の下げ幅(2455円安)の半分程度しか戻しておらず、まだ需給調整は続いているような状態です。チャート面では13週移動平均線(3万9010円)を下回ったままで短期的な調整局面から抜け出せていません。ただ、4月19日の安値(3万6733円)でそれなりの底値は形成されていますから、今は日柄調整局面と捉えていいでしょう。上場全銘柄で算出する指数トピックスは13週移動平均線の上にあり、日経平均が示すほど市場全体の基調は弱くない面もあります。一方、米国株の戻りの強さの割りに歩調を合わせられないのは、今期の上場企業の収益予想がパッとしないせいもあるでしょう。円安頼みの限界が表れているのかもしれません。(ストック・データバンク 編集部)