米国株見通し:伸び悩みか、金融政策への思惑は交錯

(13時30分現在)

S&P500先物 5,207.25(+0.75)
ナスダック100先物 18,181.75(-13.75)

米株式先物市場でS&P500先物は小幅高、ナスダック100先物は小幅安、NYダウ先物は10ドル高。米金利は失速し、本日の米株式市場はやや買い先行となりそうだ

6日の主要3指数は続伸。ナスダックとS&Pは序盤から上げ幅を拡大し、ダウは伸び悩みながらも176ドル高の38852ドルと4日連続で上値を伸ばした。国内のインフレ再加速も、この日は連邦準備制度理事会(FRB)当局者からそれほどタカ派的な見解が聞かれなかった。引き締め的な現行の金融政策は目先弱められるとの期待感から、長期金利は低下。マイクロソフトなどハイテクをはじめ主力株に買いが入り、相場をけん引した。

本日は伸び悩みか。前週末の雇用統計が想定よりも弱い内容となり、年内の利下げは不可避との思惑から買いが入りやすい地合いが続くだろう。ただ、FRBの利下げは9月以降に年2回との見方に集約されつつあり、年1回の観測も根強い。そのため長期金利の低下は抑えられ、積極的な買いは縮小しよう。一方、足元の経済指標には弱さも目立ち、景況感の悪化も警戒される。今晩は具体的な手がかりが乏しく、方向感を欠く展開とみる。

《TY》