東京株式(前引け)=前日比1260円安、全面安で3万7000円割れに急落

19日前引けの日経平均株価は前日比1260円89銭安の3万6818円81銭。前場のプライム市場の売買高概算は10億8883万株、売買代金概算は2兆7513億円。値上がり銘柄数は47、値下がり銘柄数は1600、変わらずは5銘柄だった。

日経平均株価は急落。前日に台湾積体電路製造(TSMC)<TSM>が決算発表を行い、今年の半導体市場の成長見通しを引き下げたことが警戒され、半導体関連株が軒並み安となった。米国の早期利下げ観測の後退も嫌気された。更に、イスラエルがイランを空爆したと伝わったことが警戒され、全体相場の下げに拍車がかかった。日経平均株価の下落幅は一時1300円を超え、2月9日以来となる3万7000円割れの水準に売られた。全体の約97%の銘柄が下落し、値上がりは石油関連株と海運株などに限られる全面安商状となった。

個別銘柄では、東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>が急落。ソシオネクスト<6526>やSCREENホールディングス<7735>も大幅安に売られた。ソニーグループ<6758>や楽天グループ<4755>が安く、ソフトバンクグループ<9984>やトヨタ自動車<7203>も下落した。半面、INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が高く、日本郵船<9101>や商船三井<9104>が値を上げた。