ダウ先物は上昇 前日のFOMCを受けた雰囲気を継続=米国株

米株価指数先物(6月限)(NY時間08:49)(日本時間21:49)
ダウ先物 38305(+236.00 +0.62%)
S&P500 5087.00(+40.50 +0.80%)
ナスダック100先物 17604.75(+166.50 +0.95%)

米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも堅調に推移しており、本日は上昇して始まりそうだ。前日のFOMCを受けたポジティブな流れが続いている。前日は引け間際に失速していたものの、ネガティブな雰囲気は出ていない。

パウエル議長が利上げの可能性に否定的な見解を示したことや、年内にインフレは鈍化すると述べたことで、米株式市場はハト派的と捉え、安心感に繋がっているようだ。

「全体的に株式市場にとってはポジティブなメッセージだ。パウエル議長は利上げを望んでいないことが確認された」との声も出ている。

市場は明日の米雇用統計に注目している。非農業部門雇用者数(NFP)は24万人増、失業率は3.8%が予想されている。最近注目が集まっている平均時給は前年比4.0%が見込まれている状況。FRBにとって雇用は依然として熱過ぎる数字が予想されているが、予想を下回るようであればポジティブな反応も期待できそうだ。

本日は引け後にアップル<AAPL>の決算が予定されている。中国市場での低迷もあり、同社が販売不振をどのように乗り切っているか注目される。一部からは「利益は回復力があり、株式市場にとっても建設的であろう。しかし、それはいまのところ圧倒的に米国市場の話だ」との指摘も出ている。そのほか、アムジェン<AMGN>、ブロック<SQ>が発表を予定。

携帯用半導体のクアルコム<QCOM>が決算を受け時間外で上昇。予想を上回る見通しを示し、2年間の低迷を経て携帯端末の需要が増加していることを示唆した。高価格帯のアンドロイド携帯への需要が旺盛。

フィットネス機器を手掛けるペロトン・インタラクティブ<PTON>が時間外で上昇。取引開始前にマッカーシーCEOの退任を発表し、世界で約15%の人員削減を行うことも明らかにした。約400人の従業員に影響する。

フード・デリバリーサービスのドアダッシュ<DASH>が決算を受け時間外で下落。第2四半期のEBITDA見通しが予想を下回ったことが嫌気されている模様。同社株はこの1年で2倍超上昇しており、物足りない見通しとなったようだ。

オンライン中古車販売のカーバナ<CVNA>が決算を受け時間外で急伸。1株利益が予想外の黒字となったほか、売上高が予想を上回った。EBITDAも予想を上回っている。同社のユニットの成長加速を好意的に捉えている模様

(NY時間08:59)(日本時間21:59)時間外
クアルコム<QCOM> 174.25(+10.14 +6.18%)
カーバナ<CVNA> 120.20(+33.11 +38.02%)
ペロトン<PTON> 3.56(+0.34 +10.56%)
ドアダッシュ<DASH> 117.80(-9.66 -7.58%)

アップル<AAPL> 171.95(+2.65 +1.57%)
マイクロソフト<MSFT> 398.00(+3.06 +0.77%)
アマゾン<AMZN> 181.39(+2.39 +1.34%)
アルファベット<GOOG> 165.90(+0.33 +0.20%)
テスラ<TSLA> 182.60(+2.61 +1.45%)
メタ<META> 441.44(+2.25 +0.51%)
エヌビディア<NVDA> 840.37(+9.96 +1.20%)
AMD<AMD> 145.06(+0.79 +0.55%)
イーライリリー<LLY> 780.00(+3.25 +0.42%)