ダウ先物は下落 FOMCの結果および反応待ち=米国株

米株価指数先物(6月限)(NY時間08:40)(日本時間21:40)
ダウ先物 39483(-56.00 -0.14%)
S&P500 5238.00(-3.75 -0.07%)
ナスダック100先物 18295.00(+25.00 +0.14%)

米株価指数先物市場でダウ先物は下落の一方、ナスダック100は小幅高で推移している。本日は午後にFOMCの結果が発表され、その反応待ちの雰囲気が広がりそうだ。政策は据え置きが確実視されており、注目はパウエル議長の会見などになるが、今回はFOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)と経済見通しも公表される。

市場は先週の高いインフレ指標を受けて、早期利下げ期待を後退させており、年内の利下げ回数も3回を織り込めていない状況。12月FOMC時のドット・プロットは、今年3回の利下げ(計0.75%)を見込み、ハト派サプライズとなっていたが、市場ではそれが2回に減るのではとの観測も強まっている。

ただ一部からは、雇用が次第に落ち着きを取り戻す中で、パウエルFRB議長は景気の先行きを気にしており、意外に3回の利下げ予想とハト派スタンスを維持するのではとの観測も出ている。2回か3回かで米株式市場の反応も変わりそうだ。

一方、最近のIT・ハイテク株の下げを受けて、AIバブルが本格的に警戒され始めているのではないかとの指摘も聞かれる。ただ、その分、他のセクターに見直し買いも散見され、一部からは「他の条件が同じであれば、水面下で起こっているローテーションや変動は悪いことではない」といった声も出ている。

インテル<INTC>が時間外で上昇。米政府が同社の半導体工場拡張を後押しするために、85億ドルの補助金を供与するほか、110億ドルの融資を提供すると発表した。

取引所のナスダック<NDAQ>が時間外で下落。同社の筆頭株主であるボース・ドバイが保有株の約3分の1、2700万株を1株59ドルで売り出すと発表した。

ブリトーなどメキシコフードのファストフード店を展開するチポトレ・メキシカン・グリル<CMG>が時間外で上昇。前日引け後に1対50の株式分割を取締役会が承認したと発表した。6月6日の株主総会に提案する。

ゴルフ用品のトップゴルフ・キャロウェイ・ブランズ<MODG>が時間外で大幅高。韓国の戦略的投資家が同社の一部の買収を検討していると伝わった。

本日はマイクロン<MU>が引け後に決算を発表予定。

(NY時間08:50)(日本時間21:50)時間外
インテル<INTC> 43.14(+1.09 +2.59%)
ナスダック<NDAQ> 59.82(-2.64 -4.23%)
チポトレ<CMG> 2950.00(+152.44 +5.45%)
トップゴルフ・キャロウェイ<MODG> 16.08(+1.69 +11.74%)

アップル<AAPL> 175.86(-0.22 -0.12%)
マイクロソフト<MSFT> 421.35(-0.06 -0.01%)
アマゾン<AMZN> 175.79(-0.11 -0.06%)
アルファベット<GOOG> 147.88(-0.04 -0.03%)
テスラ<TSLA> 172.63(+1.31 +0.76%)
メタ<META> 498.52(+2.28 +0.46%)
エヌビディア<NVDA> 892.86(-1.12 -0.13%)
AMD<AMD> 182.09(+0.67 +0.37%)
イーライリリー<NVDA> 773.80(+1.02 +0.13%)