8日の米株式市場の概況、NYダウ6日続伸 米金利上昇は上値を圧迫

8日の米株式市場では、NYダウが前日比172.13ドル高の3万9056.39ドルと6日続伸した。決算発表を受けた個別物色が主体の展開だった。米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに踏み切ることへの期待感から、米国株に資金を振り向ける流れが続いた。一方、この日に実施された米10年債入札の結果を受けて米金利に上昇圧力が掛かると、ハイテク株を中心に売りが出て、株式相場の上値を圧迫した。

JPモルガン・チェース<JPM>とボーイング<BA>、シスコ・システムズ<CSCO>が堅調推移。ダッチ・ブロス<BROS>とアリスタ・ネットワークス<ANET>、レディット<RDDT>が大幅高となった。一方、メルク<MRK>とウォルマート<WMT>、ホーム・デポ<HD>が冴えない展開。ウーバー・テクノロジーズ<UBER>とトゥイリオ<TWLO>が急落した。

ナスダック総合株価指数は29.799ポイント安の1万6302.756と小幅続落した。テスラ<TSLA>が売られ、アルファベット<GOOG>が軟調。エヌビディア<NVDA>が小安く、ズームインフォ・テクノロジーズ<ZI>とショールズ・テクノロジーズ・グループ<SHLS>、トリップアドバイザー<TRIP>が水準を大きく切り下げた。半面、メタ・プラットフォームズ<META>がしっかり。アイロボット<IRBT>とリフト<LYFT>が急伸した。