英ポンド週間見通し:底堅い値動きか、日銀緩和修正も英中銀の政策堅持で下げづらい

■下げ渋り、リスク回避的なポンド売り・円買いは縮小

今週のポンド・円は下げ渋り。日本銀行は3月開催の金融政策決定会合でマイナス金利政策を解除するとの見方が強まり、リスク回避的なポンド売り・円買いが一時優勢となった。しかしながら、日本銀行は緩和的な金融環境を長期間維持するとの思惑は残されており、リスク回避的なポンド売り・円買いは縮小。一部で原油先物の上昇を意識したポンド買いも観測された。取引レンジ:187円97銭-190円03銭。

■底堅い値動きか、日銀緩和修正も英中銀の政策堅持で下げづらい

来週のポンド・円は底堅い値動きか。日銀は3月18-19日開催の金融政策決定会合でマイナス金利解除ほか従来の緩和政策の修正について議論する見込み。ただ、本格的な金融正常化には慎重とみられ、円買いは限定的。一方、20日発表の英インフレ指標は高止まりが予想され、21日の英中銀金融政策委員会(MPC)では引き締め的な政策方針が見込まれる。

○発表予定の英国の主要経済指標・注目イベント
・20日:2月消費者物価コア指数(1月:前年比+5.1%)
・21日:3月製造業PMI(2月:47.5)
・21日:3月サービス業PMI(2月:53.8)
・21日:英中央銀行政策金利発表(現状維持の見通し)

予想レンジ:188円00銭-192円00銭

《FA》