ダウ先物は小幅安 3月相場も引き続きFRBの利下げに鋭く注目か=米国株

米株価指数先物(3月限)(NY時間08:46)(日本時間22:46)
ダウ先物 39015(-28.00 -0.07%)
S&P500 5102.50(-1.25 -0.02%)
ナスダック100先物 18090.00(+7.25 +0.04%)

米株価指数先物市場でダウ先物は小幅安で推移。前日のPCEデフレータを無難に通過したことで、株式市場の雰囲気は落ち着いている。きょうから3月相場に入るが、2月も人工知能(AI)ブームと利下げ期待に牽引された上昇が続き、株価指数はプラスで終わった。特にナスダックは6.1%上昇し、終値ベースでの最高値を更新している。

3月相場も引き続き、FRBがいつ利下げに転じるかに鋭く注目することになりそうだ。FRBが年内に利下げを開始するかどうかではなく、いつ利下げするのかを引き続き追い求めることになりそうだ。

短期金融市場では6月が7月が有力視されているが、今後の指標次第といったところ。「われわれは依然としてディスインフレ派であり、FRBは6月までに利下げに踏み切らざるを得ないと考えている」といった声も聞かれる。

ニューヨーク・コミュニティー・バンコープ(NYCB)<NYCB>が時間外で大幅安となっている。前日引け後に融資審査に関する内部統制に重大な弱点が判明したため、年次の有価証券報告書(Form10-K)の提出を延期すると発表した。経営陣の交代も発表し、カンジェミCEOは退任し、ディネロ氏が新CEOに即日就任した。

商業用不動産に絡んで地銀のクレジットリスクは懸念事項の1つではあり、市場も神経質になっているが、いまのところは成り行きを見守っている状況。

デル・テクノロジーズ<DELL>が前日の決算を受けて時間外で大幅高。AIサーバーの需要急増が牽引。第4四半期に8億ドルのAI関連製品を出荷したが、この数字は今四半期も増加が予想されるとの指摘も出ていた。

アップル<AAPL>が時間外で軟調に推移。米大手証券が同銘柄をコンビクション・リストから除外した。ただ、投資判断は「買い」を維持し、目標株価も従来の223ドルから232ドルに引き上げている。同証券がコンビション・リストから銘柄を除外するのは、米国株全体のカバレッジにおいて、その銘柄がもはやトップクラスの投資アイデアではないと判断した場合。

(NY時間08:56)(日本時間22:56)時間外
NYCB<NYCB> 3.73(-1.06 -22.13%)
デル<DELL> 120.45(+25.79 +27.24%)

アップル<AAPL> 179.52(-1.23 -0.68%)
マイクロソフト<MSFT> 412.90(-0.74 -0.18%)
アマゾン<AMZN> 176.79(+0.03 +0.02%)
アルファベット<GOOG> 139.44(-0.34 -0.24%)
テスラ<TSLA> 201.25(-0.63 -0.31%)
メタ<META> 489.40(-0.73 -0.15%)
エヌビディア<NVDA> 799.70(+8.58 +1.08%)
AMD<AMD> 197.79(+5.26 +2.73%)
イーライリリー<NVDA> 765.00(+11.32 +1.50%)