ダウ先物はプラスに転じる PCEデフレータが予想通りで、ひとまず安心感=米国株

米株価指数先物(3月限)(NY時間08:52)(日本時間22:52)
ダウ先物 39047(+54.00 +0.14%)
S&P500 5097.50(+16.50 +0.32%)
ナスダック100先物 18024.00(+108.75 +0.60%)

米株価指数先物市場でダウ先物は小幅高。マイナス圏で推移していたナスダック100はプラスに転じた。先ほど発表の1月のPCEデフレータが予想通りの結果となったことで、先物は下げ渋る動きが出ている。

予想を上回る内容も警戒されていたが、予想通りだったことで、ひとまず安心感に繋がっている模様。ただ、市場はすでに早期利下げ期待を後退させている中で、今回の結果を受けてFRBの現在の姿勢に大きな変化が出ることはないと思われる。

きょうは月末の取引となるが、高値警戒感やAI主導の上昇の持続性に疑問を投げかけるような下げも相次いだものの、株価指数は今月もプラスとなっている。決算も無難に通過し、米経済指標も底堅い内容が相次ぐ中、粘着性の強いインフレは懸念ではあるものの、ソフトランディングへの期待がある程度相殺し、米株式市場を支えたようだ。

ベスト・バイが時間外で上昇。取引開始前に11-1月期決算(第4四半期)を発表し、既存店売上高が予想ほどの減収にならなかったほか、1株利益、売上高も予想を上回った。需要が改善しつつある兆候を示した。また、ガイダンスでは通期の既存店売上高の見通しは冴えないものの、第1四半期は予想外に増収の見通しを示した。

HP<HPQ>が時間外で軟化。前日引け後に11-1月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益は予想範囲内だったものの、売上高は予想を下回った。また、フリーキャッシュフロー(FCF)が予想を大きく下回っている。ガイダンスも公表し、第2四半期、通期とも予想を下回る1株利益の見通しを示した。PCの販売不振が引き続き影響している。

メディア大手のパラマウント・グローバル<PARA>が時間外で上昇。前日引け後の決算で、25年に米国内のストリーミング配信のパラマウント+の黒字化を見込むとした。DTC(消費者直販)部門の上方修正の可能性を示唆する内容との受け止めも出ていたようだ。

なお、引け後の決算ではデル<DELL>、HPエンタープライズ<HPE>が発表予定。

(NY時間09:02)(日本時間23:02)時間外
HP<HPQ> 28.12(-0.60 -2.09%)
パラマウント<PARA> 11.50(+0.44 +3.98%)
ベスト・バイ<BBY> 82.80(+3.12 +3.92%)

アップル<AAPL> 181.52(+0.10 +0.06%)
マイクロソフト<MSFT> 409.22(+1.50 +0.37%)
アマゾン<AMZN> 172.86(-0.30 -0.17%)
アルファベット<GOOG> 137.88(+0.45 +0.33%)
テスラ<TSLA> 204.30(+2.26 +1.12%)
メタ<META> 487.80(+3.78 +0.78%)
エヌビディア<NVDA> 787.35(+10.72 +1.38%)
AMD<AMD> 178.60(+2.06 +1.17%)
イーライリリー<NVDA> 760.18(+2.54 +0.34%)