英ポンド週間見通し:底堅い値動きか、英利下げ観測浮上も円売りがポンドを支援

■強含み、日銀緩和策継続の思惑残る

今週のポンド・円は強含み。一時191円台前半まで買われた。英中央銀行ベイリー総裁は「利下げを開始する前にインフレ率が目標の2%に達するのを待つ必要はない」と述べたものの、リスク回避的なポンド売り・円買いは拡大しなかった。日本銀行はマイナス金利解除後も緩和的な金融環境を維持するとの見方は維持されていることもポンド・円相場に対する支援材料となった。取引レンジ:188円91銭-191円15銭。

■底堅い値動きか、英利下げ観測浮上も円売りがポンドを支援

来週のポンド・円は底堅い値動きか。英インフレ率の低下を背景に英中央銀行は年後半に利下げを行う観測が浮上し、ポンドは買いづらい展開となりそうだ。ただ、英国経済の過度な減速懸念は後退し、ポンドは売りづらい面もある。一方、日本の消費者物価指数(CPI)の鈍化が鮮明になれば、日銀による緩和修正期待は遠のき円売り優勢の展開に。

○発表予定の英主要経済指標・注目イベント
・特になし

予想レンジ:187円00銭-191円00銭

《FA》