NY外為:ユーロ上昇、ECBの3月の利下げ観測後退、利下げ開始は6月か

NY外為市場で欧州中央銀行(ECB)の早期の3月の利下げ観測後退でユーロ買いが優勢となった。欧州中央銀行(ECB)メンバーが3月の利下げには否定的だが、年半ばの利下げ開始が可能との考えを明らかにしている。リトアニア中銀のシムカス総裁は3月の利下げ論外とし、ECBが夏には景気抑制的な姿勢を緩和できる可能性があると指摘した。ギリシャ中銀はストゥルナラス総裁が「3月に利下げすることは絶対にない」としたほか、初回利下げは6月と見ている、と述べた。ラガルド総裁は、「第4四半期の賃金動向は勇気づけられる」とし、「現在のディスインフレのプロセスが持続的で中期で2%目標に至ることに一層の確信を持てることが政策員会には必要」、と慎重姿勢を再表明した。

ユーロ・ドルは、1.0840ドルまで上昇後も底堅く推移。ユーロ・円は162円87銭から163円00銭へじり高推移した。ユーロ・ポンドは0.8532ポンドの安値から0.8535ポンドへじり高推移した。

《KY》