株価指数先物【引け後】 押し目狙いのロングが入りやすい水準まで調整

大阪3月限
日経225先物 36220 -40 (-0.11%)
TOPIX先物 2530.5 -1.5 (-0.05%)

日経225先物(3月限)は前日比40円安の3万6220円で取引を終了。寄り付きは3万6180円とシカゴ日経平均先物清算値(3万6245円)を下回る形で、売り優勢で始まった。その後は3万6240円まで下げ幅を縮めたもののプラス圏は回復できず、ショートの強まりにより節目の3万6000円を割り込む場面も見られた。ただ、ボリンジャーバンドの+1σ水準まで下げたことで、押し目狙いのロングが入りやすくなり、前場終盤にかけては寄り付き水準まで買い戻された。後場にはショートカバーを交えて中盤にかけて一時3万6290円と前場に付けた高値を上回り、プラスに転じる場面もあったが、持ち高調整の動きもあってプラス圏はキープできなかった。

日経225先物は、23日に付けた3万6980円をピークに足もと調整を続けており、ボリンジャーバンドの+1σ水準まで下げたことにより過熱感が後退し、いったんは押し目狙いのスタンスに向かわせよう。ただし、来週は主要企業の決算発表が本格化するほか、米国では大型テック株の決算が集中することから、積極的な売買は手控えられそうだ。

そのため、日経225先物は上向きで推移するボリンジャーバンドの+1σと+2σによるレンジ内での推移を継続するものの、+2σに向けた強い基調は期待しづらい。米国ではハイテク企業の決算期待が相当高まっていることもあり、慎重な見通しを示してくる企業が出てくると、短期筋によるショートが入りやすい点には注意が必要だろう。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.31倍に低下した。一時14.26倍まで下げ、14.30倍辺りで推移する25日移動平均線を下回る場面も見られた。終値では+1σを上回っており、NTロングを巻き戻す動きは一巡したとみられる。14.20倍辺りで推移する25日線までの調整を想定しつつも、米国の大型テック株の決算次第では指数インパクトの大きい値がさハイテク株が動意づくことで、NTロングに振れやすい需給でもある。

手口面(立会内)では、ABNクリアリン証券が3万4016枚、ソシエテジェネラル証券が1万3166枚、サスケハナ・ホンコンが6059枚、SBI証券が2607枚、JPモルガン証券が2136枚、バークレイズ証券が1844枚、ビーオブエー証券が1642枚、ゴールドマン証券が1461枚、楽天証券が1332枚、三菱UFJ証券が998枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万4850枚、ソシエテジェネラル証券が1万4504枚、モルガンMUFG証券が4557枚、バークレイズ証券が4249枚、サスケハナ・ホンコンが4173枚、ゴールドマン証券が3048枚、JPモルガン証券が2844枚、ビーオブエー証券が2073枚、野村証券が1141枚、BNPパリバ証券が1119枚だった。