豪ドル週間見通し:もみ合いか、日銀会合受けた円売りが勝る可能性

■強含み、日銀早期政策修正観測は後退

今週の豪ドル・円は強含み。マイナス金利政策の解除など日本銀行の早期政策修正観測の後退による円売りが広がった。一方、豪雇用者数の予想外の大幅減少や、中国の経済成長率など主要経済指標は力強さに欠けるとの見方から、リスク選好的な豪ドル買い・円売りは週末前に一服した。取引レンジ:96円59銭-97円80銭。

■もみ合いか、日銀会合受けた円売りが勝る可能性

来週の豪ドル・円はもみ合いか。12月雇用統計で失業率は横ばいも、雇用者数は大幅に減少したことから、豪準備銀行(中央銀行)の追加利上げ観測は一段と後退。年内利下げ観測も浮上しており、豪ドルは買いづらくなっている。一方、日本銀行の金融政策決定会合では政策修正を見送るとの見方が大勢であり、24年度の物価見通しを下方修正する方向で検討との報道もあったことから、円売りに振れやすい状況は続くとみられる。

○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・特になし

予想レンジ:96円00銭-99円00銭

《FA》