豪ドル週間見通し:底堅い展開か、消費者物価指数などに注目

■強含み、日銀の政策修正の行方めぐり円の売り買いが交錯

先週・今週の豪ドル・円は強含み。日本銀行金融政策決定会合における主な意見(12月開催分)で判断を急がない姿勢がみられ、円売りが強まった。その後、日銀の1-3月期国債買入方針で超長期の回数削減などが発表され、円買いに転換。しかし、能登半島地震を受けて日銀の早期政策修正観測が後退し、円売りが再燃した。取引レンジ:95円85銭-97円59銭。

■底堅い展開か、消費者物価指数などに注目

来週の豪ドル・円は底堅い展開か。11月小売売上高や12月消費者物価指数が注目される。消費者物価指数の伸びが2カ月連続低下する場合は、豪準備銀行(中央銀行)による追加利上げ観測は大幅に後退し、豪ドル売りになる可能性が高まる。一方、能登半島地震による日本経済への影響が懸念される状況に、日銀は政策修正を急がないとの見方が広がっており、円に売り圧力がかかりやすい面がある。

○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・9日:11月小売売上高(10月:前月比-0.2%)
・10日:11月消費者物価指数(10月:前月比+4.9%)
・11日:11月貿易収支(10月:+71.29億豪ドル)

予想レンジ:96円00銭-98円00銭

《FA》