株価指数先物【引け後】 売り優勢ながら+1σを挟んで底堅い値動き

大阪3月限
日経225先物 33420 -60 (-0.17%)
TOPIX先物 2364.0 +7.0 (+0.29%)

日経225先物(3月限)は前日比60円安の3万3420円で取引を終了。寄り付きは3万3430円とシカゴ日経平均先物清算値(3万3425円)にサヤ寄せする格好から、売りが先行して始まった。その後は、現物の寄り付き直後にはショートカバーで3万3620円まで買われる場面もみられた。買い一巡後は前場中盤にかけて軟化し3万3370円まで売られた後は、ランチタイムで下げ渋るも、後場は再び弱含み、一時3万3280円とナイトセッションの安値に接近した。ただし、終盤にかけて買い戻され、寄り付き水準を回復して大納会の取引を終えた。

日経225先物は、朝方に3万3620円まで買われ、プラスに転じる場面も見られたが、その後はナイトセッションの価格レンジでの膠着だった。ボリンジャーバンドの+1σを挟んでの推移であり、終値では+1σを上回っている。グローベックスの米株先物は小幅ながらプラス圏で推移し、ショートを仕掛けづらくさせていた。

引き続き+1σを中心としたレンジ推移が意識されやすく、下は25日移動平均線が位置する3万3090円、上は+2σの3万3800円のレンジになりそうだ。+1σが支持線となるようだと、11月20日に付けた3万3770円をターゲットとしたトレンドが期待される。

また、本日はファーストリテイリング <9983> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]の弱い値動きが日経平均型の重荷となった一方で、任天堂 <7974> [東証P]のほか、トヨタ自動車 <7203> [東証P]やホンダ <7267> [東証P]など輸出関連が買い戻されたため、相対的にTOPIX型優位の展開だった。

そのため、NT倍率は先物中心限月で14.13倍に低下した。東証プライムの騰落銘柄は連日で値上がり数が6割を占めており、新NISA(少額投資非課税制度)による需給なども若干ながら影響していたとみられる。NT倍率は14.08倍辺りで推移している25日、200日線に接近しており、同水準を捉えてくる局面では、NTショートの巻き戻しを想定した、NTロングでの対応を意識しておきたい。

手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万3942枚、ソシエテジェネラル証券が1万0806枚、サスケハナ・ホンコンが5477枚、ゴールドマン証券が2674枚、SBI証券が1948枚、JPモルガン証券が1682枚、バークレイズ証券が1520枚、楽天証券が1339枚、auカブコム証券が1175枚、ビーオブエー証券が973枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が3万0958枚、ソシエテジェネラル証券が2万1177枚、ゴールドマン証券が8004枚、JPモルガン証券が6293枚、バークレイズ証券が4923枚、サスケハナ・ホンコンが3558枚、モルガンMUFG証券が2787枚、ビーオブエー証券が2635枚、野村証券が2610枚、BNPパリバ証券が1208枚、みずほ証券が1013枚だった。

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