豪ドル週間見通し:もみ合いか、日豪金融政策動向を見極める展開

■上昇、日銀金融緩和維持で円売り強まる

今週の豪ドル・円は上昇。日本銀行はマイナス金利の維持を含めた金融政策の現状維持を決め、植田日銀総裁は早期の政策修正に慎重な姿勢をみせたことから、豪ドル買い・円売りが再燃した。ただ、低調な企業決算などへの警戒からリスク選好的な豪ドル買い・円売りはやや縮小した。取引レンジ:95円08銭-97円59銭。

■もみ合いか、日豪金融政策動向を見極める展開

来週・再来週の豪ドル・円はもみ合いか。日豪金融政策動向をベースにした取引が主導的になるとみられる。豪準備銀行(中央銀行)については12月理事会議事要旨でインフレ緩和の状況に関する指摘が目立つ印象があり、追加利上げ観測は盛り上がらず、豪ドル買いは進めづらい。一方、日本銀行による早期政策修正観測は後退も、いずれ実施される可能性は高いことで、リスク選好的な円売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・特になし

予想レンジ:95円00銭-98円00銭

《FA》