ダウ先物は小幅高で推移 FOMC委員のけん制も底堅く推移=米国株

米株価指数先物(3月限)(NY時間08:40)(日本時間22:40)
ダウ先物 37707(+46.00 +0.12%)
S&P500 4778.75(+10.75 +0.23%)
ナスダック100先物 16834.25(+14.00 +0.08%)

米株価指数先物市場でダウ先物は小幅高で推移している。S&P500、ナスダック100も小幅に上昇。一部のFOMC委員による反対の意見を市場が考慮するなかでも、先週のFOMCを受けた利下げ期待が米株式市場の見通しを下支えしている。先週のウィリアムズNY連銀総裁、そして、グールズビー・シカゴ連銀総裁もFRBのインフレ対策の勝利を宣言するのは時期尚早で、利下げは今後発表される経済指標次第と警告していた。しかし、米株式市場は底堅い推移を続けている。

米大手証券のストラテジストはインフレ鈍化とFRBが利下げに軸足を移すことを理由に、2024年のS&P500の見通しを上方修正した。同ストラテジストは来年末までにS&P500が5100ポイントに達するとしており、11月中旬の予想4700から9%近く予想を上方修正している。

一部からは、「先週のFRBのハト派なメッセージには驚いた。ソフトランディング実現は非常に難しい道と考える。そのコンセンサスには逆らわないまでも、株式にはより慎重姿勢で、大型株や質の高い成長株に投資する方がリスク・リターンは大きいと考えている」といった見解も出ていた。

今週はクリスマス休暇を控えた週で調整中心とは思われるが、インフレ指標や住宅指標なども発表になる。FOMC委員からもハト派な見解が相次ぐことが予想される中で、米株式市場が底堅さを維持できるか注目される。

身売り観測が伝わっていた鉄鋼のUSスチール<X>が時間外で大幅高。日本製鉄<5401>が買収することで合意した。149億ドル規模の買収で1株55ドルで買収する。先週末終値よりも40%高い水準。両社の取締役会で承認済みで、買収が実現すれば、年間粗鋼生産能力は合計8600万トンに達する見込み。

ソフトウェア開発のイービックス<EBIX>が時間外で急落。テキサス州の裁判所に破産法11条の適用を申請。同社は6億1700万ドルの債務を不履行とし、破産保護を申請した。

(NY時間08:50)(日本時間22:50)時間外
USスチール<X> 50.51(+11.18 +28.43%)
イービックス<EBIX> 2.71(-2.22 -45.03%)

アップル<AAPL> 196.21(-1.36 -0.69%)
マイクロソフト<MSFT> 370.15(-0.58 -0.16%)
アマゾン<AMZN> 150.90(+0.93 +0.62%)
アルファベット<GOOG> 133.66(-0.18 -0.13%)
テスラ<TSLA> 254.10(+0.60 +0.24%)
メタ・プラットフォームズ<META> 335.00(+0.08 +0.02%)
AMD<AMD> 139.56(+0.41 +0.29%)
エヌビディア<NVDA> 491.60(+2.70 +0.55%)