NY債券:米長期債相場は弱含み、インフレ低下の進展は十分ではないとの見方も

24日の米国長期債相場は弱含み。米S&Pグローバルがこの日発表した11月総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は50.7で横ばい。製造業PMIは49.4に低下したが、サービス業PMIは50.8に上昇し、債券利回りの上昇につながったようだ。総合の新規受注指数はサービス業における上昇によって改善した。インフレ低下の進展は十分ではないとの見方も出ており、追加利上げの可能性は消えていない。イールドカーブは若干のスティープニング。

CMEのFedWatchツールによると、24日時点で2024年1月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が5.25-5.50%となる確率は88%程度。10年債利回りはアジア市場の4.439%近辺からが一時4.490%近辺まで上昇し、取引終了時点にかけて4.467%近辺で推移。

イールドカーブは若干のスティープニング。2年-10年は-47.80bp近辺、2-30年は-34.70bp近辺で引けた。2年債利回りは4.95(前日比:+5bp)、10年債利回りは4.47%(前日比+6bp)、30年債利回りは、4.60%(前日比:+6bp)で取引を終えた。

《MK》