株価指数先物【引け後】 目先達成感からロングの持ち高調整の動き

日経225先物 32570 -10 (-0.03%)
TOPIX先物 2339.0 +2.0 (+0.08%)

日経225先物(12月限)は前日比10円安の3万2570円で取引を終了。寄り付きは3万2990円とシカゴ日経平均先物清算値(3万2885円)にサヤ寄せする格好から買い先行で始まり、寄り付き直後に節目の3万3000円を回復した。その後は目先の達成感から利益確定に伴うロングの持ち高調整や短期的なショートも入るなか、前場中盤に3万2670円まで上げ幅を縮めた。終盤にかけて3万2790円までリバウンドを見せたものの、ランチタイムで3万2620円まで軟化すると、後場中盤には3万2500円と下落に転じる場面もあった。売り一巡後はややショートカバーが入って下落幅を縮めたが、わずかにプラス圏は回復できなかった。

日経225先物は、ギャップスタートから寄り付き直後に節目の3万3000円を回復した。その後は目先の達成感から利食い優勢となり、前日とほぼ変わらずの水準で終えた。グローベックスの米株先物がマイナス圏で推移していたことも、投資家心理を神経質にさせたとの見方などもされていた。また、15日の米中首脳会談の結果を見極めたいとするムードもあったと考えられる。

ただし、ショートが強まったというよりは、朝方の3万3000円回復で若干積み上がったロングを圧縮する動きとみられる。下値切り上げのトレンドを継続しており、上向きで推移するボリンジャーバンドの+1σと+2σによるレンジ推移であり、押し目狙いのロング対応となろう。+1σは3万2430円、+2σは3万3080円辺りに位置しており、11月のSQ値が現在の+1σ水準であることから、同水準に接近する局面では、ロングでの対応を想定しておきたい。

なお、NT倍率は先物中心限月で13.92倍に低下した。寄り付き後ほどなくして14.00倍を付けた後は、上げ幅を縮める格好となった。後場に入り指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角が弱含むなか、NTロングのクローズに向かわせた面もあろう。支持線として意識されている75日移動平均線水準まで低下したため、再びNTロングに振れてくるかが注目される。

手口面(立会内・J-NETの合算)では、日経225先物は、ABNクリアリン証券が2万9015枚、ソシエテジェネラル証券が1万5016枚、サスケハナ・ホンコンが5068枚、SBI証券が4687枚、ゴールドマン証券が2629枚、バークレイズ証券が2521枚、日産証券が1994枚、JPモルガン証券が2698枚、野村証券が4269枚、松井証券が1667枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万2106枚、ソシエテジェネラル証券が1万5817枚、JPモルガン証券が7047枚、サスケハナ・ホンコンが4040枚、モルガンMUFG証券が4279枚、日産証券が3535枚、バークレイズ証券が4448枚、ゴールドマン証券が4845枚、ビーオブエー証券が2831枚、大和証券が1065枚だった。