【市場反応】米10月雇用統計ネガティブサプライズ、利上げ終了観測でドル売り

米10月雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比+15万人となった。伸びは9月+19.7万人から予想以上に鈍化し、6月来で最低。自動車労組のストで2.8万人が削減されたことも影響した。10月失業率は3.9%と、予想外に9月3.8%から上昇。昨年1月来で最高となった。不完全雇用は7.2%と、9月7%から上昇し、昨年2月来で最高。平均時給は前年比+4.1%と、9月+4.3%から伸び鈍化し21年6月来で最低の伸びにとどまった。ただ、予想の4.0%は上回った。労働参加率も62.7%と、予想外に9月62.8%から低下した。

労働市場の減速を示す結果を受けてFRBの利上げ終了観測が強まり、米2年債利回りは4.98%から4.84%まで低下。ドル売りも加速し、ドル・円は150円20銭から149円29銭まで下落。ユーロ・ドルは1.0645ドルから1.0719ドルまで上昇した。

【経済指標】
・米・10月失業率:3.9%(予想:3.8%、9月:3.8%)
・米・10月非農業部門雇用者数:15万人(予想:+18.0万人、9月:+19.7万人←+33.6万人)
・米・10月平均時給:前年比+4.1%(予想:+4.0%、9月:+4.3%←+4.2%)

《KY》