豪ドル週間見通し:下げ渋りか、追加利上げの可能性残る

■強含み、米利上げ終了観測で豪ドル売り縮小

今週の豪ドル・円は強含み。豪準備銀行(中央銀行)総裁が追加利上げに言及し、7-9月期消費者物価指数は市場予想を上回ったことから、リスク選好的な豪ドル買いが観測された。米長期金利の上昇を受けて豪ドル売り・円買いが一時拡大したが、週後半に米利上げ終了観測が強まり、リスク回避的な豪ドル売り・円買いは縮小した。取引レンジ:94円25銭-95円90銭。

■下げ渋りか、追加利上げの可能性残る

来週の豪ドル・円は下げ渋りか。豪準備銀行(中央銀行)総裁が「物価見通しが大きく引き上げなら、追加利上げをためらわない」と述べたことを受けて、11月7日開催の理事会、同10日予定の四半期金融政策報告(成長・物価見通し)の発表に向けた思惑による取引が続きそうだ。米ドル・円相場に大きな動きがない場合、豪ドル・円は底堅い動きを保つ可能性がある。

○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・10月30日:9月小売売上高(8月:前月比+0.2%)
・11月2日:9月貿易収支(8月:+103.80億豪ドル)

予想レンジ:94円00銭-96円00銭

《FA》