【市場反応】米7-9月期GDP速報値、予想以上の伸びでドル堅調

米商務省が発表した7-9月期国内総生産(GDP)速報値は前期比年率+4.9%と、4-6月期+2.1%から予想以上に伸びが拡大した。21年10-12月期以来で最大の伸び。7-9月期個人消費速報値は前期比年率+4.0%と、4-6月期+0.8%から伸びが拡大し21年10-12月期以来で最大の伸びとなった。

同時刻に労働省が発表した先週分新規失業保険申請件数(10/21)は前週比1万件増の21万件と予想20.7万件を小幅上回った。失業保険継続受給者数(10/14)は179万人と、前回173.4万人から予想以上に増加し5月来で最高。

米9月耐久財受注速報値は前月比+4.7%と、8月-0.1%から3カ月ぶりプラスに改善。伸びは20年7月来で最大。GDPの算出に用いられる同月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値は前月比0%と8月+0.8%から予想以上に伸びが減速した。9月卸売在庫速報値も前月比0%と、8月-0.1%から改善も伸びは予想を下回った。9月前渡商品貿易収支は-858億ドル。赤字幅は8月846億ドルから拡大した。

予想上回ったGDPの結果を受けて、米2年債利回り5.143%へ上昇後、5.08%へ低下する荒い展開となった。ドルも堅調に推移も上値も限定的。ドル・円は150円50銭へ上昇後、150円17銭へ反落。ユーロ・ドルは1.0524ドルまで下落後、1.0560ドルまで上昇した。
【経済指標】
・米・先週分新規失業保険申請件数:21万件(予想:20.7万件、前回:20万件←19.8万件)
・米・失業保険継続受給者数:179万人(予想:174.0万人、前回:173.4万人)
・米・7-9月期GDP速報値:前期比年率+4.9%(予想:+4.5%、4-6月期:+2.1%)
・米・7-9月期個人消費速報値:前期比年率+4.0%(予想:+4.0%、4-6月期:+0.8%)
・米・9月耐久財受注速報値:前月比+4.7%(予想:+1.9%、8月:-0.1%←+0.1%)
・米・9月耐久財受注(輸送用機器除く)速報値:前月比+0.5%(予想:+0.2%、8月:+0.5%←+0.4%)
・米・9月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値:前月比0%(予想:+0.2%、8月:+0.8%←+0.7%)・米・9月卸売在庫速報値:前月比0%(予想:+0.1%、8月:-0.1%)
・米・9月前渡商品貿易収支:-858億ドル(-860億ドル、8月-846億ドル←-843億ドル)

《KY》