豪ドル週間見通し:下げ渋りか、7-9月期消費者物価指数が手掛かり材料に

■強含み、豪準備銀行はインフレ持続を懸念

今週の豪ドル・円は強含み。豪準備銀行(中央銀行)の10月理事会議事要旨やブロック総裁の講演でインフレ上昇圧力への懸念がみられ、豪ドル買いになった。中東情勢の緊迫化による株安を受けて豪ドル売り・円買いが一時優勢となったが、米ドル・円相場がやや円安方向に振れた関係で豪ドル・円は底堅い動きを維持した。取引レンジ:94円06銭-95円67銭。

■下げ渋りか、7-9月期消費者物価指数が手掛かり材料に

来週の豪ドル・円は下げ渋りか。豪準備銀行(中央銀行)の10月理事会議事要旨ではインフレ目標水準への鈍化ペースが期待より遅くなる場合の対応が示唆され、追加利上げ観測が浮上。目先的にはインフレ関連の指標が注目されそうだ。10月25日発表の7-9月期消費者物価指数が市場予想と一致した場合、豪ドル売りは縮小する可能性がある。

〇発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・25日:7-9月期消費者物価指数(4-6月期:前年比+6.0%)

予想レンジ:93円00銭-96円00銭

《FA》