【市場反応】米9月CPIは予想上回る伸び、新規失業保険申請件数も予想下振れ、ドル買い

米労働統計局が発表した9月消費者物価指数(CPI)は前月比+0.4%と、8月+0.6%から伸びが鈍化したが予想を上回った。前年比では+3.7%と、8月から伸び鈍化予想に反し同水準を維持。燃料や食料品を除いたコア指数は前月比+0.3%と、予想に一致8月と同水準維持した。前年比でも+4.1%と、予想通り8月+4.3%から伸びが鈍化し21年9月以降2年ぶり低水準となった。先週分新規失業保険申請件数は前週比横ばいの20.9万件と予想21.0万件を小幅下回り、労働市場の強さを再表明した。失業保険継続受給者数は170.2万人と、前回167.2万人から予想以上に増加し8月中旬来の高水準となった。

インフレが依然根強いことが証明されたほか、労働市場が依然強いことが再表明されたため米国債相場は軟調推移。米10年債利回りは4.52%から4.61%まで上昇。2年債利回りは4.96%から5.079%まで上昇した。ドル買いも強まり、ドル・円は149円10銭から149円45銭まで上昇。ユーロ・ドルは1.0626ドルから1.0583ドルまで下落した。

【経済指標】
・米・9月消費者物価指数:前年比+3.7%(予想:+3.6%、8%、8月:+3.7%)
・米・9月消費者物価コア指数:前年比+4.1%(予想:+4.1%、8月:+4.3%)
・米・9月消費者物価指数:前月比+0.4%(予想:+0.3%、8月:+0.6%)
・米・9月消費者物価コア指数:前月比+0.3%(予想:+0.3%、8月:+0.3%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:20.9万件(予想:21.0万件、前回:20.9万件←20.7万件)
・米・失業保険継続受給者数:170.2万人(予想:167.5万人、前回:167.2万人←166.4万人)

《KY》