米国株見通し:下げ渋りか、引き締め予想の伸び悩みで

(13時20分現在)

S&P500先物 4,306.75(-34.75)
ナスダック100先物 14,988.00(-124.00)

米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は弱含み、NYダウ先物は220ドル安。長期金利は底堅く推移し、本日の米株式市場は売り先行となりそうだ。

6日の主要3指数は反発。軟調スタートも大きく切り返し、ダウは288ドル高の33407ドルで引けた。注目の雇用統計は失業率と平均時給が予想より弱かった半面、非農業部門雇用者数は予想を大幅に上回り、連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め方針を後押し。ただ、長期金利はそれを受けて上向いたものの、すぐに失速したためハイテク関連への買戻しが強まった。消費や景気敏感などへも買いは波及し、堅調地合いを維持した。

本日は下げ渋りか。イスラエルと武装組織ハマスの戦闘が激化するなか、中東情勢の不安定化を警戒した売りが先行。ただ、前週末の雇用統計で、予想よりも弱い内容となった失業率と平均時給が改めて材料視されよう。FRB当局者からさらに踏み込んだ見解は聞かれず、今月末から開催される連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ予想は伸び悩む。それを受け高水準の長期金利が失速すれば、ハイテク関連を中心に買いが入りやすい。

《TY》