ダウ先物は小幅に上昇 前日の不安定な動きはひとまず落ち着く=米国株

米株価指数先物(9月限)(NY時間08:51)
ダウ先物 35418(+23.00 +0.06%)
S&P500 4524.75(+6.25 +0.14%)
ナスダック100先物 15374.50(+20.25 +0.13%)

米株価指数先物市場、ダウ先物、ナスダック100とも小幅に上昇しており、前日の不安定な動きはひとまず落ち着いているようだ。前日は、ムーディーズが複数の米地銀を格下げしたことや、中国経済への不透明感が広がっており、投資家心理が冷え込んでいた。

中国経済については本日、消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)が発表になっていたが、ともにマイナスとなり、デフレへの懸念を改めて示している。中国経済については「部屋の中の象」と例え、明らかに問題があるにもかかわらず、これまで市場は目を瞑ってきたと評する向きもいる。

市場関係者の中には、前日のシグナルは今後の市場にさらなる問題をもたらすと懸念する者もいるが、今年に入ってからの株式市場の異常な上昇を考えれば、前日の動きは想定範囲内だと言う者もいる。

8月の米株式市場は、7月までの上昇が行き過ぎたのではないかという懸念のほか、投資家が回復力のある経済とさらなる金利上昇のリスクを天秤にかけていることから、不安定な動きとなっている。

そのような中、市場は明日の米消費者物価指数(CPI)の発表を待っている。FRBの利上げサイクル終了を支持する可能性もあり、何らかのヒントが出るか注目しているようだ。

決算では配車サービスのリフト<LYFT>が前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表していたが、予想を上回る好調な内容ではあったものの、売上高が過去2年間で最も低い伸びとなったことが嫌気されている模様。

シェアオフィスのウィーワーク<WE>が大幅安。持続的な赤字とオフィススペースの会員権取り消しを理由に、事業継続能力に相当な疑いがあると述べたことで、不安が広がっている。

本日は引け後に、ディズニー<DIS>、ウィン・リゾーツ<DIS>が決算を発表予定。ディズニーはその前に、傘下のスポーツ専門局ESPNが、カジノ運営会社PENNエンターテインメントとスポーツカジノに関する長期的な独占パートナーシップを締結したと伝わっていた。

(NY時間09:01) 時間外
リフト<LYFT> 10.80(-0.76 -6.57%)
ウィーワーク<WE> 0.17(-0.04 -19.45%)

アップル<AAPL> 180.72(+0.92 +0.51%)
マイクロソフト<MSFT> 326.70(+0.65 +0.20%)
アマゾン<AMZN> 140.00(+0.06 +0.04%)
アルファベット<GOOG> 132.25(+0.41 +0.31%)
テスラ<TSLA> 250.65(+0.95 +0.38%)
メタ・プラットフォームズ<META> 313.21(+0.57 +0.18%)
AMD<AMD> 113.28(+0.05 +0.04%)
エヌビディア<NVDA> 444.50(-2.14 -0.48%)