豪ドル週間見通し:底堅い展開か、利上げ余地の思惑が下支え

■強含み、日銀緩和継続予想で豪ドル買い強まる

今週の豪ドル・円は横ばい。中国の4-6月期国内総生産(GDP)や6月小売売上高などの予想下振れ、日本銀行の金融政策修正への思惑で豪ドル売り・円買いが先行。その後、豪失業率の低下や日銀の政策修正観測が大幅に後退したことから、リスク選好的な豪ドル買い・円売りが優勢になった。取引レンジ:93円78銭-95円79銭。

■底堅い展開か、利上げ余地の思惑が下支え

来週の豪ドル・円は底堅い展開か。豪準備銀行(中央銀行)の7月理事会議事要旨では、「0.25ポイントの利上げも検討」や「一定の追加金融引き締めが必要になる可能性」がみられ、ややタカ派的との見方も。また、6月の失業率の低下や雇用者数の予想を上回る増加もあり、利上げ再開余地への思惑が豪ドルの下支えになりそうだ。

○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・26日:4-6月期消費者物価指数(1-3月期:前年比+7.0%)
・28日:6月小売売上高(5月:前月比+0.7%)

予想レンジ:94円00銭-97円00銭

《FA》