来週の為替相場見通し=中銀ウィークで日銀会合などに注目

来週の外国為替市場のドル円相場は、日米欧の金融政策決定会合の結果に左右されそうだ。予想レンジは1ドル=140円80~142円80銭。

来週は「中銀ウィーク」となり、米連邦公開市場委員会(FOMC)が25~26日、欧州中央銀行(ECB)理事会が27日、日銀金融政策決定会合が27~28日に開催される。FOMCは0.25%の利上げが予想されており、これで打ち止めとなるかが焦点となる。また、ECB理事会も0.25%利上げが予想されている。最も不透明感が漂うのは日銀の動向だ。長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の修正があるかが焦点だが、それでも「現状維持が有力では」(アナリスト)との見方が少なくない。逆に「YCCの修正が発表された場合、サプライズで一気に円高が進む可能性もある」(同)との声も出ている。

経済指標では、25日にドイツ7月Ifo景況感指数、IMF世界経済見通し、27日に米4~6月期GDP、28日に米6月PCEデフレーターが発表される。国内では28日に7月東京都区部消費者物価指数(CPI)が発表される。