【↑】日経平均 大引け| 大幅続伸、欧米株高や円安でリスク選好の買い継続 (7月19日)

日経平均株価
始値 32812.36
高値 32896.03(15:00)
安値 32671.03(09:34)
大引け 32896.03(前日比 +402.14 、 +1.24% )

売買高 12億4033万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆2189億円 (東証プライム概算)

—————————————————————–

■本日のポイント

1.日経平均は大幅続伸、400円超の上昇で高値引け
2.欧州株全面高で、米株もNYダウ7連騰と気を吐く
3.日銀決定会合での政策修正の期待が後退し円安に
4.引け際に先物主導で上げ加速、3万2900円に迫る
5.個別物色意欲も旺盛、値上がり銘柄が約9割占める

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比366ドル高と7日続伸した。米銀行大手の決算が予想上回り、金融株などを中心に買いが優勢となった。

東京市場では、朝方からリスク選好の地合いで日経平均株価は上値を指向、3万2700円台後半でもみ合った後、引けにかけて一気に上げ幅を広げた。

19日の東京市場は、取引開始前からリスクオンのムードが強かった。前日の欧州株市場が一斉高に買われたほか、米国株市場では金融株などをはじめ景気敏感株に買いが入り、NYダウが300ドルを超える上昇で7連騰と上げ足を強めた。これを引き継いで東京市場でも市場センチメントが強気に傾いた。日銀の植田総裁の発言を受け、来週の日銀金融政策決定会合で大規模金融緩和政策の変更に動く可能性が低いとの見方が広がり、取引時間中に外国為替市場で1ドル=139円台前半まで円安が進んだことも輸出株中心に追い風材料となった。引けにかけて、先物主導で買いの勢いが強まり、日経平均は上げ幅を拡大、結局高値引けとなっている。個別株の物色意欲も旺盛で、値上がり銘柄数はプライム市場の9割近くを占め、全面高に近い商状だった。

個別では、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、ルネサスエレクトロニクス<6723>など半導体関連株が買われたほか、ソフトバンクグループ<9984>も上昇した。トヨタ自動車<7203>が堅調、日産自動車<7201>は大幅高。ファーストリテイリング<9983>も買いが優勢だった。ムゲンエステート<3299>がストップ高となり、ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>、TBK<7277>が急騰した。川崎汽船<9107>も物色人気に。
半面、ローム<6963>が安く、ANYCOLOR<5032>も軟調。ファーマフーズ<2929>が急落した。HIOKI<6866>も大幅安、Gunosy<6047>、バロックジャパンリミテッド<3548>も大きく値を下げた。ひらまつ<2764>が下値を探り、IDOM<7599>も売りに押された。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、SBG <9984>、ファナック <6954>、ダイキン <6367>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約141円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は電通グループ <4324>、サイバー <4751>、富士通 <6702>、セブン&アイ <3382>、クボタ <6326>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約3円。うち3円は電通グループ1銘柄によるもの。

東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)海運業、(2)輸送用機器、(3)証券商品先物、(4)鉱業、(5)不動産業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)水産・農林業、(2)銀行業、(3)食料品、(4)精密機器、(5)小売業。

■個別材料株

△ムゲンE <3299> [東証P]
23年12月期業績及び配当予想を上方修正。
△山岡家 <3399> [東証S]
8月末を基準日として1→2の株式分割へ。
△ネオマーケ <4196> [東証S]
リサーチ業務にチャットGPTなどの活用開始へ。
△リッジアイ <5572> [東証G]
国産生成AIの開発を開始。
△メタリアル <6182> [東証G]
70億パラメータを持つ日本語LLMを完成。
△ザイン <6769> [東証S]
国内LSI好調で上期業績が計画上振れ。
△TBK <7277> [東証P]
電磁式リターダがCJPTの燃料電池小型トラックに採用。
△TWOST <7352> [東証G]
日経新聞「上場後のリアル」で紹介される。
△丸三 <8613> [東証P]
第1四半期営業益6.9倍化を好感。
△イントループ <9556> [東証G]
SBI証券が目標株価8500円で新規カバレッジ。

▼サイステップ <3810> [東証S]
23年5月期大幅減収・営業赤字を嫌気。
▼くろ工 <7997> [東証S]
今期最終益予想を下方修正。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ムゲンE <3299>、(2)ヨシムラHD <2884>、(3)TBK <7277>、(4)丸三 <8613>、(5)東名 <4439>、(6)SMN <6185>、(7)日産自 <7201>、(8)テスHD <5074>、(9)デサント <8114>、(10)芝浦 <6590>。
値下がり率上位10傑は(1)ファーマF <2929>、(2)日置電機 <6866>、(3)Gunosy <6047>、(4)バロック <3548>、(5)内田洋 <8057>、(6)USENHD <9418>、(7)ひらまつ <2764>、(8)テモナ <3985>、(9)グリムス <3150>、(10)IDOM <7599>。

【大引け】

日経平均は前日比402.14円(1.24%)高の3万2896.03円。TOPIXは前日比26.69(1.19%)高の2278.97。出来高は概算で12億4033万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1615、値下がり銘柄数は179となった。東証マザーズ指数は789.47ポイント(4.70ポイント高)。

[2023年7月19日]