英ポンド週間見通し:伸び悩みか、インフレ高止まりも消費動向を注視

■伸び悩み、ポジション調整的なポンド売り強まる

今週のポンド・円は伸び悩み。英中央銀行による追加利上げ観測は後退していないものの、日本銀行の金融政策修正の思惑が浮上し、リスク回避的なポンド売り・円買いが観測された。欧米諸国の株高を意識したポンド買い・米ドル売りが観測されたが、週後半はポジション調整的なポンド売り・円買いがやや優勢となった。取引レンジ:179円48銭-183円23銭。

■伸び悩みか、インフレ高止まりも消費動向を注視

来週のポンド・円は伸び悩みか。7月19日発表の英消費者物価指数(CPI)など物価関連統計で高止まりが示されれば、英中央銀行によるインフレ抑止を期待したポンド買いが先行しそうだ。ただ、21日の小売売上高で消費が低調なら、景気後退を警戒したポンド売りに振れやすい。一方、日本銀行の金融政策修正観測による円売り縮小も、ポンドの下押し要因に。

○発表予定の英主要経済指標・注目イベント
・19日:6月消費者物価コア指数(5月:前年比+7.1%)
・21日:6月小売売上高(5月:前月比+0.3%)

予想レンジ:179円00銭-184円00銭

《FA》