このあと7月調査分のミシガン大消費者信頼感指数 インフレ期待に注目も

このあと日本時間23時に7月調査分のミシガン大消費者信頼感指数の速報値が発表される。予想コンセンサスは65.4と前回から上昇が見込まれている。米労働市場がなお力強く推移していることもあり、米消費者のセンチメントは予想以上に底堅く推移している。今回もその状況が継続すると見られているようだ。

ただ、今回は信頼感の数字以上にインフレ期待の数字が注目かもしれない。今週発表になった米消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)がインフレの鈍化を示し、FRBの利上げも今月のFOMCで終了ではとの見方も市場には広がっている。

そのような中、消費者のインフレ期待が弱い内容であれば、市場は敏感に反応する可能性も留意される。前回の1年先のインフレ期待は3.3%と大幅に低下し、約2年ぶりの低水準となっていた。今回の予想は3.1%と、さらなる低下が見込まれている。

市場の利上げ終了への期待をさらに後押しする内容となるか注目される。

なお、ミシガン大学消費者信頼感指数は500件のサンプルによるアンケート調査をもとに算出されるが、速報段階では300件の調査をもとに発表される。

ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値(7月)23:00
予想 65.4 前回 64.4
1年先のインフレ期待
予想 3.1% 前回 3.3%
5-10年先のインフレ期待
予想 3.0% 前回 3.0%