ダウ先物は180ドル高 決算を受け米大手銀が時間外でポジティブな反応=米国株

米株価指数先物(9月限)(NY時間08:52)
ダウ先物 34770(+180.00 +0.52%)
S&P500 4552.25(+8.75 +0.19%)
ナスダック100先物 15722.75(+11.25 +0.07%)

米株価指数先物市場でダウ先物は180ル高で推移しているほか、ナスダック100やS&P500も小幅に上昇しており、きょうの市場は買い先行で始まりそうだ。

取引開始前に決算を発表した米大手銀が時間外でポジティブな反応を見せていることがフォローとなっている模様。JPモルガン<JPM>、ウェルズ・ファーゴ<WFC>が4-6月期の決算を発表していたが、警戒されていた純受取利息(NII)が予想を上回ったほか、通期の見通しでもNIIを上方修正したことが好感されている。また、シティグループ<C>も決算を発表していたが、クレジットカードの利用増が寄与し、金利上昇やクレジットカードの利用残高が増えたことで米国のパーソナルバンキング事業収入が11%の増収となった。消費者ローンに絡む評価損も78%増加したが、その影響を相殺した。

今週の米消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)を経て、FRBの利上げ期待が後退。米国債利回りが急低下したことで、特にIT・ハイテク株を中心に米株式市場はポジティブな反応を示している。

ただ、エコノミストやストラテジストからは相変わらず慎重な声が根強い。米経済成長の底堅い推移も予想され、FRBが利上げを停止したとしても、市場が期待しているような利下げは当面実施できない。そのため、今の株高が夏を超えて続くことは難しいといった声や、企業収益の伸び悩み、米景気後退のリスク、インフレの膠着が、FRBのタカ派的な対応を誘発する可能性があり、株高の余地は限られているとの警告も出ている。

(NY時間09:02) 時間外
JPモルガン<JPM> 153.00(+4.13 +2.77%)
シティグループ<C> 48.40(+0.72 +1.51%)
ウェルズ・ファーゴ<WFC> 45.30(+1.59 +3.64%)

アップル<AAPL> 190.07(-0.47 -0.25%)
マイクロソフト<MSFT> 348.12(+5.46 +1.59%)
アマゾン<AMZN> 134.00(-0.30 -0.22%)
アルファベット<GOOG> 124.85(+0.02 +0.02%)
テスラ<TSLA> 277.00(-0.90 -0.32%)
メタ・プラットフォームズ<META> 310.11(-3.30 -1.05%)
AMD<AMD> 116.15(+0.23 +0.20%)
エヌビディア<NVDA> 465.36(+5.59 +1.22%)