英ポンド週間見通し:もみ合いか、金利上昇による英経済悪化の懸念残る

■伸び悩み、欧米諸国の株安などでポンド買い縮小

今週のポンド・円は伸び悩み。英中央銀行による追加利上げ観測は後退していないこと、米ドル・円相場が一時円安方向に振れたことから、ポンド・円は184円台に上昇する場面があった。しかしながら、日本政府・日本銀行による円買い介入に対する警戒感が高まったこと、欧米諸国の株安を受けて週後半はリスク回避のポンド売り・円買いが優勢となった。取引レンジ:182円02銭-184円02銭。

■もみ合いか、金利上昇による英経済悪化の懸念残る

来週のポンド・円はもみ合いか。英スナク政権と英中央銀行は結束してインフレ抑止に取り組んでおり、金融引き締めの長期化観測は後退していないようだ。ただ、金利上昇による英国経済の悪化も懸念されており、リスク選好的なポンド買いを抑制しそうだ。米ドル・円相場に大きな動きがない場合、ポンド・円は主に182円台で取引される可能性がある。

○発表予定の英主要経済指標・注目イベント
・11日:6月失業率(5月:3.9%)
・13日:5月鉱工業生産(4月:前月比-0.3%)

予想レンジ:181円00銭-184円00銭

《FA》