【↓】日経平均 大引け| 続落、朝方に大幅安も売り一巡後は下げ渋る (7月5日)

日経平均株価
始値 33165.06
高値 33389.22(10:18)
安値 33041.14(09:11)
大引け 33338.70(前日比 -83.82 、 -0.25% )

売買高 13億9100万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆3634億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は続落、米株市場休場で手掛かり材料難
2.欧州主要国の株価軟調で朝方は大きく売り優勢に
3.FOMC議事要旨や米雇用統計発表前で買い手控え
4.売り一巡後は押し目買いが流入、急速に下げ渋る
5.海運株が物色人気化、医薬品や保険株も買われる

■東京市場概況

前日の米国市場は、独立記念日の祝日で休場。

東京市場では、売り優勢の地合いとなり、日経平均株価は朝方に大幅安となったが、売り一巡後は押し目買いが入り下げ渋った。

5日の東京市場は、前日の米国株市場が独立記念日の祝日で休場だったことから、手掛かり材料に事欠くなか見送りムードが強かった。前日の欧州株市場で主要国の株価指数が総じて軟調だったことを受け、朝方は先物を絡めた売りで日経平均は380円あまり水準を切り下げる場面もあった。日本時間明日未明にFOMC議事要旨(6月開催分)が開示されるほか、週末7日には6月の米雇用統計発表を控え、この結果を見極めたいとの思惑が買いを手控えさせた。しかし、下値では押し目買いが活発で、売り一巡後は下げ渋る展開に。日銀による金融緩和政策継続を見込んだ海外投資家とみられる買いなどが下値を支えた。業種別では海運株に投資資金が集まったほか、医薬品や保険など内需株が買われた。全体売買代金は低調で前日の水準をわずかに下回った。

個別では、断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が安く、ソシオネクスト<6526>も軟調。信越化学工業<4063>も売りに押された。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>も利食われた。ファーストリテイリング<9983>が下落、FOOD & LIFE COMPANIES<3563>は大幅安。コプロ・ホールディングス<7059>、インフォマート<2492>が急落、さくらインターネット<3778>の下げも目立った。トレジャー・ファクトリー<3093>も売られた。
半面、売買代金で2位に浮上したアドバンテスト<6857>が買われ、ルネサスエレクトロニクス<6723>、ソニーグループ<6758>も堅調。川崎汽船<9107>が値を飛ばしたほか、商船三井<9104>、日本郵船<9101>など海運株の上昇が目立つ。ダイキン工業<6367>もしっかり。第一三共<4568>も急反発した。アスクル<2678>、大同メタル工業<7245>が急騰、ネクステージ<3186>、小森コーポレーション<6349>なども大幅高に買われた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は第一三共 <4568>、アドテスト <6857>、SBG <9984>、ダイキン <6367>、スズキ <7269>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約78円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、テルモ <4543>、信越化 <4063>、HOYA <7741>、東エレク <8035>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約129円。うち95円はファストリ1銘柄によるもの。

東証33業種のうち上昇は17業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)医薬品、(3)保険業、(4)鉄鋼、(5)ゴム製品。一方、下落率の上位5業種は(1)精密機器、(2)陸運業、(3)銀行業、(4)小売業、(5)水産・農林業。

■個別材料株

△フュトレック <2468> [東証S]
中国展開の家庭向けロボットへの音声認識技術提供を材料視。
△アスクル <2678> [東証P]
今期2ケタ増益見通しや増配計画を好感。
△霞ヶ関C <3498> [東証G]
今期上方修正と増配を好感。
△環境管理 <4657> [東証S]
福島第1原発の処理水放出で測定需要の思惑。
△エレメンツ <5246> [東証G]
生成AI事業への参入を材料視。
△エンシュウ <6218> [東証P]
EV向け需要開拓し業績も急回復へ。
△インバウT <7031> [東証G]
15万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△八千代工 <7298> [東証S]
ホンダ <7267> が全株取得を目指してTOBを実施。
△川崎汽 <9107> [東証P]
低PBRバリュー株人気再燃で踏み上げ相場の様相に。
△GRCS <9250> [東証G]
セキュリティトークン売買取引システムにマッチングエンジン採用。

▼F&LC <3563> [東証P]
6月国内既存店売上高が13ヵ月連続前年下回る。
▼ファストリ <9983> [東証P]
6月国内ユニクロ既存店売上高が7ヵ月ぶりに前年を下回る。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)アスクル <2678>、(2)大同メ <7245>、(3)ネクステージ <3186>、(4)第一三共 <4568>、(5)小森 <6349>、(6)イントラスト <7191>、(7)川崎汽 <9107>、(8)エンシュウ <6218>、(9)アセンテック <3565>、(10)gumi <3903>。
値下がり率上位10傑は(1)コプロHD <7059>、(2)インフォMT <2492>、(3)F&LC <3563>、(4)さくらネット <3778>、(5)リンクユー <4446>、(6)トレファク <3093>、(7)長野計器 <7715>、(8)フリービット <3843>、(9)東テク <9960>、(10)アダストリア <2685>。

【大引け】

日経平均は前日比83.82円(0.25%)安の3万3338.70円。TOPIXは前日比0.34(0.01%)安の2306.03。出来高は概算で13億9100万株。東証プライムの値上がり銘柄数は632、値下がり銘柄数は1126となった。東証マザーズ指数は810.74ポイント(6.90ポイント安)。

[2023年7月5日]