7月FOMCでの利上げは確実視も9月は確証を持てない状況

米耐久財受注、新築住宅販売、消費者信頼感指数など、今週は予想を上回る強い米経済指標の発表が相次いでいる。このような強いデータはFRBの金融引き締めによる悪影響に対する米経済の耐性力を示し、FRBの利上げ継続を可能にしている。

4月上旬以来、米経済指標のサプライズの度合いが強まっており、FRBは7月に追加利上げを実施する勢いだ。市場も約85%の確率で見ている。パウエルFRB議長は前日のECBフォーラムで、あと2回の追加利上げの可能性を示唆していたが、9月以降の追加利上げに関しては市場も確証を持てない状況のようだ。半々といったところ。

7月26日のFOMCから9月20日のFOMCまで、米雇用統計、米消費者物価指数(CPI)とも2回発表されることから、その結果を確認したい意向が市場では強いものと見られる。