英ポンド週間見通し:底堅い動きか、英利上げ継続の公算

■堅調推移、対円レートは7年半ぶりの高値圏

今週のポンド・円は堅調推移。英国経済の減速を警戒したポンド売り・米ドル買いは一巡し、英中央銀行による追加利上げを想定したポンド買い・円売りが急速に広がった。ポンド・円は2015年12月以来となる182円台に上昇。欧州中央銀行(ECB)は追加利上げを決定し、7月も利上げも行う可能性が高いこと、日本銀行は現行の金融緩和策を長期間維持するとの見方が強まったことも材料視された。取引レンジ:174円36銭-182円05銭。

■底堅い動きか、英利上げ継続の公算

来週のポンド・円は底堅い動きとなりそうだ。6月21日発表の5月英消費者物価指数(CPI)は高水準が見込まれ、英中央銀行金融政策委員会(MPC)では追加利上げの公算。景気減速懸念も和らぎ、利上げ余地を見込んだポンド買い・円売りが続くだろう。

○発表予定の英主要経済指標・注目イベント
・21日:5月消費者物価コア指数(4月:前年比+6.8%)
・22日:英中央銀行MPC政策金利発表
・23日:6月S&Pグローバル製造業PMI(5月:47.1)
・23日:6月S&PグローバルサービスPMI(5月:55.2)

予想レンジ:179円50銭-184円00銭

《FA》